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キャリアシフトをポジティブにとらえる

長寿化する現代社会において、技術の革新や働き方の多様化をどのようにとらえるべきか。時代に流され、不安を募らせるのではなく、ライフステージに合わせてキャリアをシフトしていくことが求められています。


目次[非表示]

  1. 1.人生100年時代とは
  2. 2.企業が遂げる変化:「スリム化」
  3. 3.自らキャリアをシフトさせていくという意識を持つ
  4. 4.自分のキャリアを選び、歩むことをポジティブに楽しむ


人生100年時代とは

リンダ・グラットン『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』にもあるように、長寿化により、引退後に余生を楽しむという人生は終わり、それはポジティブな変化であると著者は語ります。

これまでの人生は「教育」「勤労」「引退」の3ステージからなりたち、教育を終えるとフルタイムで働き、その後フルタイムで余生を楽しむという予測可能なライフモデルがありました。今後はそれが「マルチステージ」へと変化し、1人ひとりが違った働き方を見出し、また人生のイベントの順序もそれぞれ違ってきます。自分にとって理想的な人生を追い求めていくことになるのです。

キャリアは不確実に変化していくものだからこそ、それに対応=適応する力(アダプタビリティ)が必要であり、そのためには、自らキャリアを描き、将来への好奇心を持つことが求められます。


企業が遂げる変化:「スリム化」

これまでは一般的に、資本、社員数、設備、場所(オフィス)のすべてを保有してこそ大企業といわれ、大きな仕事が成り立っていました。今後の世界はどうなるのでしょうか。リンダ・グラットンの著書を元に、一般論をまとめます。

➣技術の革新によって、少人数のスタートアップ企業でも、世界中の人とコラボレーションし、独自のビジネスモデルを構築できる時代となっている。そしてクラウドファンディング等、資金調達の多様化により、スピーディーなビジネス展開が可能となった。

➣起業のスリム化は加速し、組織の柔軟性が問われる時代となっている。組織が大きくある必要はなく、プロジェクトごとに必要なメンバーを社内外から招集し、成果を生み出していくことが試される。ここでも、優秀な人材が競争源となることは現在と変わらない。

➣新卒で採用し、自社の研修やOJTで育て、企業内で能力を発揮するという考え方は、相応の効果を発揮してきた。しかし、今後は優秀な人材の流出を恐れるのではなく、交流させることで起こる化学反応に期待し、若い世代が活躍でできる組織に変化していくだろう。多様な個性を認め合う社会の再構築が必要である。

今後の社会において、より一層個人に求められていくことは、自分の資質、適性を自覚し、目的意識をもって能力を磨き続けることです。


自らキャリアをシフトさせていくという意識を持つ

先述のとおり、今後の社会において、自分の資質=何ができるか(専門的スキル、知識)と適性を明確にすることが求められていきます。

今後は、1つのキャリアだけで生涯に渡って働き続けることが難しくなることは確実であり、シフトさせていくという考え方が重要になります。

将来的なキャリアチェンジやキャリアシフトを迫られる可能性が高いこともあり、「予期せぬキャリアチェンジに備えたい」と大学・大学院、ビジネススクールでの学び直しも人気が高まっています。

また、「マルチキャリア」「パラレルキャリア」の発想を持つことも大切です。先が読めない100年時代に大切なことは「知の力」や「人的ネットワーク」などの無形資産です。いざというときに互いに協力できる信頼関係やネットワークの強さであり、これが人生を生き抜けるかどうかにつながっていくでしょう。

自分のキャリアを選び、歩むことをポジティブに楽しむ

環境は確実に変化します。自分の力ではどうしようもできない要素を受け入れ、キャリアをシフトしていく柔軟性が問われていきます。

老後という概念はなくなり、自分のキャリアを描き、自ら選択していく時代です。自分には何ができるかというスキルを明確化し、フレキシブルな組織で必要とされる人間力を身に着けていることが、不安払拭への一歩になるとippoは考えます。


自らのキャリアが描けたら、やりたいことをせず、とどまることへのリスクを実感する方も多いのではないでしょうか。転職する自信がない、現職が多忙すぎる、給与が下がるのではないかなど理由をつけ、先送りするのではなく、本来やりたいことをやらないことで失う時間についても考えてみてください。行動しないリスクは想像以上に人生を左右するものかもしれません。不安を抱き続けるのではなく、自ら選択した道を歩み、それを楽しめばよいと思いませんか。

世界中に労働マーケットを求めて、流動できる時代に突入しています。ポジティブでユニークな発想を持つ人材が活躍できる社会の実現にむけて、行動する人と企業をippoは応援します。


参考/出典

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/06/100-22_3.php

https://www.adecco.co.jp/power-of-work/078.html

https://www.kaonavi.jp/dictionary/jinsei100nen/